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UR/Basic Channel 2

Basic Channel編です。

 

Basic Channelとはモーリッツ・フォン・オズワルドというアーティストがやっていたドイツのレーベルである。

モーリッツは元々パレ・シャンブルグというバンドのパーカッショニストで、ジャーマンニューウェーブの大御所である。

Basic Channelの他にもM series、Chain Reaction、Rhythm&Soundなどのプロジェクトを進め進化していく。

圧倒的なクオリティとカッコ良さで神格化されている伝説的レーベルでベルリンからデトロイトに多大な影響を与え日本でもとても人気があった。

ノイズやリバーブ、ディレイも駆使したアブストラクトなミニマルテクノなのだが、唯一無二のトラックが世にリリースされ日本人のDJだと田中フミヤ石野卓球もこぞってプレイしていた。

ゴリゴリのハードミニマルからダブっぽいトラックまであったが、かなり硬派なレーベルでシカゴハウスのような下品なサンプリングはないし歌モノトラックもない。

針音のようなノイズの快感はその後のpoleなどダブテクノにも引き継がれフォロワーは後を絶たなかった。

中でもPhylyps Trak というBasic Channel 9番が人気が高く、レゲエの裏拍のカッティングのような音が気持ちよいアンビエントな雰囲気なのだがクラブでかかると大盛り上がりするキラーチューンで、ほかのトラックと二枚使いでもよく使われていた。

 

また、モーリッツがやっていたプロジェクトでM series というのがあった。こちらはBasic Channelよりもハウスっぽいトラックが多く、事実こちらはハウスDJがよくプレイしていた。

ハウスDJだと、ファットな音質のUreiやBozakのロータリーミキサーとベスタクスのアイソレータの組合せでプレイすることが多かったので、Rodec やPioneerのミキサーのテクノDJがプレイするのとはまた違った魅力を感じた。

 

URもBasic ChannelもMも共通するのはテクノDJもハウスDJにも愛されてプレイされまくり、クラブの現場でも受けまくったことだ。

URのマッドマイクの別名義でRed Planet というのがあり、Star Dancer とかFirekeeper という大ヒットしたトラックがあるが、これはテクノDJだとオリジナルのBPMくらいでプレイされていたが、ハウスDJはBPMをかなり落としてプレイしていた。それが妙に大人っぽくてハウスDJはオシャレだななんて思っていた。

 

そんなBasic ChannelもMもマニアックだが人気が高いのでCDでもリリースされていた。たしか缶のケースに入ったりオシャレだがCDラックに収納するのが面倒な仕様だったと記憶している。

 

iTunes ができた当初はさすがにこれらのマニアックなテクノはダウンロード販売ないだろうと思っていたら、いまやガンガンダウンロードできてしまう。アナログを掘るカッコよさはないが、カッコいいトラックが思いたったらすぐ聴けるのだからこんな便利なことはない。

僕はアナログレコードもターンテーブルもまだ持っているがクローゼットの奥にしまわれたままだし、わざわざ出して聴くことは現時点ではない。もうクラブに行くこともないがiTunesで昔好きだったトラックを聴くだけで、remixをボロボロになるまで読んで興奮したことを思い出す。

しかしremixを読み込んだり友達と情報交換してテープに録音して聞かせ合ったり、クラブでDJにプレイしたトラックを教えてもらったりして知識を得たので未だにアーティスト名、レーベル名など思い出せるがダウンロード販売だと覚えないだろう。まあ別に覚えなくてもいいのだけど。

今はスマートフォンをかざせば曲名やアーティストがわかりとっても便利だ。僕が10代、20代の頃にそのアプリが存在したとしたら破産ギリギリまでレコードを買っていたかもしれないことを思うと無くて良かった。

クラブで何度も聴いて、今でもフレーズやベースラインだけでなくキックやハイハットの質感まで鮮明に思い出せるが、全くアーティストや曲名がわからず二度と聴けないかもしれないトラックが沢山ある。ちょっと寂しいがそれも良き思い出として残っているほうが、今のなんでも検索できてしまう世の中では貴重なのかもしれない。

 

先ほど、シカゴハウスのような下品なサンプリングと書いたが、これは愛情の裏返しでシカゴハウスも大好きである。(全て好きだが特に第2世代のグリーンベルベットポール・ジョンソンDJ FUNKDJ RUSHあたり)これらもiTunesでも伝説のトラックがダウンロードできる。そのうちシカゴハウスについても書く。

 

最近のエレクトロニックダンスミュージックには疎く今のモーリッツの最新プロジェクトなどはよく知らないので、90年代〜00年代のテクノ黄金時代の思い出として書きました。

 

 

Phylyps Trak II/II

Phylyps Trak II/II